自動車業界の代表として国政の場で活躍している参議院議員の浜口 誠さんと礒﨑 哲史さんに話を聞いてみました。激動する自動車産業の現状は?自動車販売業界への影響は?そして、販売店で働く皆さんに求められることは? & ※※椿■椿Serviceslectric「Autonomous」(自動運転)、「Shared「E まず、本題に入る前に浜口さんと礒﨑さんは自動車業界代表の議員として、どのような役割分担を行っているのでしょうか?議案や請願などを本会議にかける前に、予備的な審査機関として専門的かつ詳細な審査を行う組織です。私は国土交通省の委員会に所属していますので、車検制度や整備士の処遇などに対して、働く者のスタンスを積極的に伝えています。枠組みの議論が多いので、そのなかで自動車産業の立場を主張することが多いです。 そんなお二人から見て、これからの自動車産業に何が起こると思いますか?GXの取り組みが進むと、自動車業界は以前から言われていた「CASE」がいよいよ現実化していくと思っています。CASEとは「Connected」(コネクテッド)、」(電気自動車)の頭文字をとった言葉で、既にいまの新車はインターネッ国会には参議院、衆議院ともにこれは予算や条約、法律案などの私は経済産業省の委員会に所属し体に関わることや中小企業という自動車産業に限らず全産業に影確実に進んでいきます。DXや」(カーシェアリング)、トとつながり、さまざまなサービスが提供されています。電気自動車も当たり前のように街中を走る時代になりましたし、シェアリングのサービスもどんどん出てきています。これらの動きは今後ますます加速していくとみています。自動運転についても、法整備を含めた環境整備などの課題が整理されつつあり、世の中で目にする機会はこれから確実に増えるとみています。ているという認識があります。国の競争力に関わる分野なので、強い危機感をもって進めているところです。 たしかに自動車業界は大きな変化を迎えているのは分かります。そのような変化は具体的にどれくらい先の話なのでしょう?ヨーロッパでは2030年から20す。海外の主要国は、技術標準や国際規格を主導したいという思惑もあり、すでに動き出していますので、日本も乗り遅れることなく対応する必要があります。BEVはもちろん、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車が対象です。それに伴い、充電インフラの整備も2030年までに30万基を設置目標としています。現在、充電設備は3万基ほどですが、これから急ピッチで環境整備を進めていく計画です。堀尾 なるほど。2030年に向けて自動車の電動化が進むことは分かりました。私は今年の7月まで営業スタッフとして働いていたのですが、クルマの売り方も変わってきますか?国が急ピッチでDXを進めようと進国に比べてデジタル化で出遅れ動化させていく計画を出していま日本政府も「2035年から新車打ち立てています。電動車とは第1回左から、CND副事務局長 ■ 志門、総合政策局長 椿 真人、活動推進局長 堀尾 茂宏自動車業界は「100年に一度の大変革期」と言われています。労働組合が職場での活動や会社と労使協議を進めるうえで、私たちがいる自動車業界が、今後どのように変わっていくのかを考える必要があるのではないでしょうか。そこで「販売の未来を考える」と題し、さまざまな視点で「販売の未来」を取材し、その内容をお届けします。(隔号で掲載)※DX:デジタル・トランスフォーメーション GX:グリーン・トランスフォーメーション礒﨑響が及ぶDXやGXは、今後、浜口販売は電動車のみ」という方針を礒﨑ています。こちらは日本の産業全礒﨑35年を目処に新車を100%電浜口「委員会」という組織があります。浜口している背景には、日本は他の先新企画
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