いまの職場に来て11年、その間に1年2カ月ほどの産休と育休を3回取得し、現在も時短勤務をしています。当社は産休・育休の取得や子育てをしながら働くことに前向きで、上司たちも理解があります。組合活動でも両立支援に力を入れていて、人事部と合同で従業員意識調査を実施し、両立支援に関する制度の充実を図ってくれています。 3回の産休・育休取得後、子どもの学校行事や急病で仕事を休まなければならないときもあり、周りに迷惑をかけているのではないかと考えることがありました。そんなとき上司から「子育てをしながら仕事をしているのは、あなたの強みになるのよ」と言われ、ハッとしました。いまの状況を自分の強みとして捉える。その視点を与えてくれたことに感謝しています。例えば、オールターゲットの商品を我が子たちに食べさせて感想を聞いてみたり、いまの小学生の流行りなど最新の情報に触れることができたり、母だからこそ出せる新しいアイデアや仕事の仕方などを考えるようになりましたね。の将来のことなんて考える余裕はありませんでした。しかし、その話を聞いて、未来から逆算していまの自分がするべきことを考える大切さに気づいたのです。いまは係長になり、自分の仕事をしながら組織の全体最適を計るやりがいも感じています。あのとき、あの言葉に出会えてよかったと思っています。 仕事と育児の両立のために大切なのは、組織の制度と自分自身の気持ちです。いま多くの企業で働き方改革が進み、女性がライフイベントを迎えても働き続けられる制度が充実してきたと思います。もし産休や育休を取得して働いていこうと考えているなら、自社の制度をしっかりと調べ、フル活用できる方法を考えることをおすすめします。そのような制度を自らつくることは難しいとしても、利用するのは社員として当然の権利です。 以前は繁忙期でも、仕事はすべて自分でやろうとギリギリの状態で働いていることもありました。ただ、それだと体力的にも精神的にも長くは続かず、家庭にも影響が出てきてしまうと感じました。いまは一人で抱えないようにメンバーに相談するようにしています。とても理解のある職場で、いつも助けられています。私もいつか子育てが落ち着いたら、育児や介護で制約のあるメンバーを助けてあげられるようになりたいと考えています。 いまや女性だけでなく男性も育児・介護と両立していく働き方は、企業文化として醸成されていくものだと思います。 「育児をしながらキャリアアップも目指したい」とは考えていなかったのですが、子育てが一段落し管理職をされている方々から、こんな話を聞きました。「仕事をしながらの子育ては大変だと思います。しかし、子どもは成長し、いずれ手がかからなくなります。そのとき自分がどうなっていたいのか、ちょっと立ち止まって数年後の自分を想像してみてください」と。 両立で目の前のことをこなすのが精いっぱい。自分係長でありながら、現在も時短勤務を続けています。時短勤務になると職場のメンバーとコミュニケーションをしっかり話す時間を取ることが大切。風通しのよい職場を目指すためです!意識しています。そのまま仕事時間として使えます。考えるタイムパフォーマンスを働くわたしさまざまな職種で働く女性たちの頭の中をのぞいてみました。日頃、どんな経験から、何を得て、どんな考え方を持ちながら働いているのか、ぜひ職場の女性活躍の参考にしてください。3回の産休・育休を経験。子育てをしながら仕事をしてきた自分にしか出せないことを考える仕事と育児の両立は組織の制度と自分の気持ちが大切なりたい自分を未来から逆算して考える大切さ脳内メーカーメーカーのたとえば「8日は三者面談」など、学校行事があって仕事を休まなければいけないときは、あらかじめカレンダーに書いて職場のメンバーと共有。休みの理由や事情を伝えてもらえたほうが相手も応援しやすいと思います。取る時間も少なくなりますが、そこは軽視せず敷島製パン株式会社広域冷食部 営業課 係長 杉本 由佳さん2005年、敷島製パンに入社。冷食営業や開発に携わり、現在は全国区のコンビニやカフェチェーンの営業を担当。係長として部下をまとめる立場でもある。仕事の内容によってテレワークなどを積極的に取り入れています。テレワークなら通勤時間をどのように働けば効率よく仕事ができるかを子育てをしながら働いていることを子育てをしながら働いていることを子育てをしながら働いていることを子育てをしながら働いていることを私の「強み」と考える私の「強み」と考える私の「強み」と考える私の「強み」と考える
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