HOLON199
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●私たちトヨタ系販社が将来にわたり成長・発展し続けていくためには、多様な人材が集まり続け、付加価値を創出し、生産性向上につなげることが必要です。●あらゆる業種で人材争奪戦が激化しているなか、将来を見据えた「人への投資」を推し進め、人材の確保・定着を実現し、また組合員の生活を守り抜くためにも、労働の価値を維持・向上させ、賃金が持続的に上がり続ける企業にしていかなければなりません。●昨年からの急激な物価の上昇に賃金の引き上げが追い付かず、組合員の生活は困窮しており、組合員のがんばりに報いるためには物価上昇を超える賃金の引き上げが必要不可欠です。●トヨタ系販社の未来を創る取り組みとして、絶対額を意識した「目指すべき賃金水準の実現」に向けた取り組みと、自社のあるべき姿や将来に向けた労使議論の歩みを加速させなければ、他業種から大きな遅れをとってしまいます。●労働力人口の加速度的な進行、働く価値観の多様化を背景に、企業は選ぶ立場から選ばれる立場に変わりつつあります。このような環境変化に危機感を持ち、24春の取り組みを重要な局面と捉え、労使でいま一度将来を見据え真剣に議論していく必要があります。【具体額】■各ポイント別の絶対水準■各ポイント別の現状水準■現状から絶対水準へ 至るために必要な配分額算定期間すべてに在籍した場合全額支給●トヨタ系販社が地域において選ばれ続ける企業になるため、未来を創る「人への投資」を強力に推し進め、全加盟組合で自社の将来を見据えた「目指すべき賃金水準」を要求する。●自動車産業・企業の魅力向上、人材の確保・定着に向け、社会性を勘案した各ポイント別の絶対水準について具体額を要求する。●賃金カーブ(制度)維持分にくわえ、自社の「目指すべき賃金水準」に向けた必要額について、組合員一人あたりの額で要求する。●非正規労働者(組合員)については、正社員と均衡ある処遇の実現に向けた賃金要求とする。●組合員化していない非正規で働く仲間の処遇改善に向け、 各加盟組合の実態に応じた取り組みを議論することにくわえて、組合員化に向けた取り組みを推進する。●非正規社員が正社員と比べ、不合理な待遇差がある場合は、労使協議の申し立てをする。算定期間の一部のみ在籍した場合在籍期間に応じた支給(日割り計算)【支給日に在籍しない退職者に対する一時金支給基準】労働組合キーワード解説賃 金年間一時金年間5カ月を基準とするただし、年間協定月数の水準向上に向けて、昨年妥結月数以上を要求する●金額の算定ベースは、新基準内賃金(CNDベース)とする。●要求は年間協定とし、夏・冬の月数を明記する。●退職者に対する支給基準は、右記のとおりとする。●長期休務者に対する最低保証は、40%以上とする。非正規労働者の基本的労働条件の整備企業内最低賃金すべての加盟組合が企業内最低賃金協定締結を要求する●未締結の組合は、企業内最低賃金協定を締結することを最優先とする。●企業内最低賃金の水準は176,000円以上とし、18歳以上の労働者に適用することを基本とする。 なお、すでに締結水準が176,000円を超えている組合は180,000円以上の水準締結に向けて取り組む。●特定最低賃金のある都道府県では、「特定最低賃金」の金額改定を念頭に水準の上積みを図る。春の取り組みとは賃金や一時金の交渉だけでなく、社会の動向や会社の状況、組合員のがんばりについて、労使で認識をあわせるとともに、次年度に向けてどのような働き方を実践していくのかを議論する場です。その他にも、労使交渉では解決できない税制や社会保障制度の課題解決に向けて、政策・制度に関する取り組みも推進しています。¥CND24春の取り組み要求方針 具体的な要求内容CND24春の取り組み要求方針 具体的な要求内容

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