HOLON200
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これまでにない価値観を持つお客さまに注目すべき学生が求めるのは、その会社で自分自身が成長できるかた、という経験を持っています。お客さまとの信頼関係があるからこそ、変化に対応できるとも言えます。現在は特に「変化に対して自信喪失になりやすい」状況にあるのかもしれません。老舗のお話を聞いて、「私たちの本業が何なのだろうか」という問いから考え直してもいいと思いました。「売り手・買い手・世間」の「三方よし」という考え方とも通じています。チャネル制がなくなったことできな変化でした。もしかすると、私たちの業界でこの先、起こりことが考えられるでしょうか。現在、日本に住む外国人は200働力不足のなかで外国人の受け入れ制度の拡充が議論されており、外国人の人口は増えていくでしょう。この方たちが新車の購買層になったときに選ばれる会社になれるか、という点は重要な視点です。経営学には「イノベーションのジレンマ」という言葉があります。高付加価値の製品を生み出してきた企業が、「既存のお客さま」「ステータス」を大事にするがために、新たな好みを持つ新興層を取り込めず新興勢力に負ける、という現象を指します。これまでにない価値観を持つお客さまの存在には注目するべきでしょう。「価値観の変化」ということで言橘えば、人材育成の方法も変わりば、高校野球においても、優勝高校がこれまでのイメージとは異なり自由・自主を重んじる風土が話題になりました。ユニークな採用や人材育成を取り入れている企業の事例などはありますか。つつあるように思います。例え思います。 いまの学生が求める会社は「その会社で働くと自分自身が成長できる」会社です。従って、人材育成が非常に重要な要素です。ただし、人材育成は「相性のよい上司との巡り合い」という要素が大きいと考えます。あのイチロー選手も仰木監督との巡り合いによって才能を開花できました。そう考えると、多くの企業が行っている採用試験の効果について私は懐疑的です。最近はいろいろな工夫をしている企業もでてきました。採用面接をやめ、その代わりに職場やバーベキュー場で、社員とともに過ごして「相性のよさ」を見極めるという方法をとっている企業もあります。 また、人材育成については、1on1ミーティングを取り入れている企業が非常に多くあります。ただし、上司が一方的に話している失敗例が多い。沈黙になってもいいので、上司が「聴く」に徹することが秘訣です。 ただし、これを言うと元も子もありませんが、風土を一変させるには経営者が変わらないと変わりません。自由・自主の風土を重んじる高ようなトレンドができてくると経営者と対話するのも労働組合続き勉強してまいります。労働政策研究・研修機構理事長藤村 博之氏名古屋大学大学院経済学研究科博士課程を中退し、京都大学経済研究所助手。1990年滋賀大学経済学部教授就任、その後法政大学経営学部、イノベーション・マネジメント研究科教授を経て現職。後列左からCND 辻副事務局長、橘副委員長、貝沼副委員長、林事務局長、椿局長はまぐち事務所で、国土交通省 物流・自動車局 自動車整備課の担当者にお話を伺いました。「EV普及で車の部品点数は大きく減少すると一般的にはいわれています。従来のエンジンは不要になり、バッテリーやマネジメントシステムが中心になるのだと思います。しかしながら、車の『走る・曲がる・止まる』という基本的な動作は全く同じ。動力源の違いによる、車検などの点検項目は大きく変わりません」と国土交通省の担当者。車の安全を守る整備の仕事は、これからも変わらず社会のなかで重要な役割を担う大切な職業だと認識しています。 国土交通省は2024年3月末までに「自動車整備士の働きやすい職場ガイドライン」をまとめ、整備業界の職場環境改善を目指しています。藤村万人を超えています。日本の労大石得る変化としては、どのような小川の役割ですので、私たちも引き小川お客さまが多様化したことは大藤村校が今後も好成績を残せばその取材協力EV(電気自動車)が普及した世界には、整備士はいらない。そんな誤解が全国各地でささやかれていますが、実際はどうなのでしょうか。EV普及後も「整備士は、社会の安全を担う存在」ですQA

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