2018年の冬ごろから不妊治療を始め、2019年9月に妊娠したので、不妊治療の期間は約1年間。私たち夫婦が不妊治療に踏み切ったのは、妊活を短期決戦かつ効率的に行うために医学の力を借りようと話し合ったためです。まずは妊娠しにくい原因を探ろうと、夫婦で一緒に検査を受けに行きました。結果、双方に原因があることが判明。タイミング法や人工授精は最小限に、もっとも確率の高いといわれる体外受精を行うことにしました。 仕事との両立で特に苦労したのは、スケジュールの調整です。不妊治療は生理の周期によって治療が左右されます。病院では「生理が始まったら2日〜4日目までに来てください」「子宮の壁の厚さを確認するため10日後に来てください」などと言われ、生理周期を基準にして予定が組まれます。私の場合は生理が不順だったので、次の生理がいつ来るのか読めないのもスケジュール管理を難しくさせていました。トナー関係になったよね。治療をきっかけにその関係まで崩れることがないようにしよう」ということ。そして「治療は確率論。体外受精でも成功率は20%以下なのだから、1度や2度で気持ちが折れないようにしよう。最低でも5、6回は挑戦する気持ちでいよう」と、感情的になってしまう自分に冷静に治療と向き合う言葉をくれました。 また、職場では同僚や上司にたくさん支えてもらいました。不妊治療をすると周囲に伝えていたこともあり、精神的に不安定なときには休みを取らせてもらったことも。不妊治療や流産の経験がある方もいて、職場に理解があったのも大きかったです。 男性のなかには「検査を受けること自体が恥ずかしい」と思う人もいるかもしれません。ですが、子どもが誕生し、子育てを共にしていくことを考えると、最初の検査から2人でしっかり目の前の現実に向き合い、話し合いを重ねていくことが大切だと感じています。また、私の場合は、不妊治療をオープンにしたのが良かったですね。デリケートな話なので周囲に話すのをためらう人も多いと思いますが、想像以上に不妊治療の経験者は多く、たくさんのアドバイスをもらうことができました。そして、今では私が相談される立場になっています。自分の経験が新たに不妊治療を行う女性の支えになれるのなら本望です。 不妊治療では薬を飲んで排卵を抑えたり、強制的に排卵させるための注射を打ったりします。そのためホルモンバランスが崩れ、精神状態が不安定になったのも辛かったですね。長くお付き合いしていたお客さまの担当を一旦外れなければならないほど、感情のコントロールがうまくできないこともありました。 そんな私を支えてくれたのは主人です。何度も2人で確認し合ったのは「子どもができなくても、私たちはお互いに好き合ってパー自分一人で思い悩まず、周囲に相談してみましょう。思い切ってオープンにしてしまえば、いろいろな方から情報が集まってくるはず。働くわたし近年増加傾向にある「不妊治療」。今回は、実際に「不妊治療」を経験された宮井亜紗子さんに、仕事と両立する難しさや、夫婦でどのように治療に取り組まれたかなどを伺いました。仕事との両立で大変なのはスケジュールの調整支えてくれた主人や職場の同僚・上司に感謝不妊治療の経験が誰かの支えになれば脳内メーカーメーカーの11不妊治療をしている人は案外多いものです。不妊治療は費用もかかり、心身への負担も大きく仕事にも影響します。そのため、私たち夫婦は最短の方法を相談して決めました。妊娠しにくい原因がどこにあるのかを事前に検査してはっきりさせましょう。不妊の原因が女性にあるとは限りません。夫婦で一緒に解決していく意識を持つことが大切です。株式会社 船井総合研究所タレントディベロップメント室マネージング・ディレクター 宮井 亜紗子さん新卒で入社し、会計事務所向けのコンサルティングに携わる。現在は採用や育成を担当。夫や職場の同僚・上司の支えで夫や職場の同僚・上司の支えで夫や職場の同僚・上司の支えで夫や職場の同僚・上司の支えで仕事をしながら不妊治療を乗り越える仕事をしながら不妊治療を乗り越える仕事をしながら不妊治療を乗り越える仕事をしながら不妊治療を乗り越える
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